株式会社アミックスの代表取締役社長を務めていらっしゃる末永照雄氏と、社長室室長の野上卓也氏にお話を伺いました。アミックス様の変遷や、業界のあるべき姿についてお話しいただきました。

学生時代の経験からはじめたサブリース事業

Q.まずはこれまでの会社の変遷をお聞かせくだい。

社長「戦後に母方の祖父が目白の駅前で不動産業を始め、私が生まれたころに父が跡を継ぎました。学生時代は賃貸業が忙しい春休みに父の会社でアルバイトをしていました。大学を卒業しそこに就職しました。」

Q.アミックス様はサブリースのパイオニアでいらっしゃいますが、どのようなきっかけで始めたのですか?

社長「アルバイト時代、風呂付の部屋を5万円で借りたいという学生のニーズがすごく多かったので、5坪の部屋を作って5万円で貸したらうまくいくのではないかと考えました。オーナー様も納得してくれると思いましたが、なかなかアイデアを聞いてもらえませんでした。そこで自分で土地を買ってアパートを建て一括で借り上げることにしました。このアパートは現在に至るまで40年間サブリースをさせていただいております。そのあと、モデルルームを売ったら当時で300万円くらい儲かったので売買も始めました。そのうちに建築会社も面白そうだなと興味を持ち、青年会長の先輩と建築会社を作りました。30歳になったときに色々あった会社をまとめてアミックスを設立しました。」

野上氏「私はアミックスに合併して15年目くらいで入社しました。」

オーナー様と長く付き合うために

Q.仕事で大切にされていることは何ですか?

社長「誠実であることです。他人の財産をお預かりする商売なので、嘘をつかないことや正直であることが求められると思います。」

野上氏「企画の提案からそのあとの建物管理まで、更地の状態から40年のお付き合いなので、建てる時や管理しはじめのときに良いことを言ってもオーナー様のためにも自分たちの会社ためにもならないんです。誠実であることが長くお付き合いにつながります。」

管理会社が目指すべきもの

Q.業界について思うことは何かありますか?

社長「業界では新規参入で管理料のディスカウントが起こっていますが、あまり好ましくないと思っています。管理の安売りで安かろう悪かろうになってしまうことが心配です。私が日本支部の役員をしているIREMは物件の収益を改善してNOIを最大化していく、そうすれば物件の価値も最大化するという考えを持っています。管理会社はオーナー様に提案をして物件の価値を上げる。それは付加価値の高いビジネスなので、管理料を安売りするべきではないと思います。」

全管協総研への要望

Q. これからの全管協総研に求めるものは何ですか?

社長「セミナーをよく聞いていて、勉強になると感じています。ただ、他のセミナーとどう差別化しているのかを伝えるとさらに良くなると思います。それから、これは実際にセミナーの講師をしていて感じたことなのですが、他社の成功例を自社のビジネスに生かすところまでいかない人をサポートできる仕組みがあれと良いなと思います。例えば他社の成功例をうまく取り入れている会社をフォーカスしてみるとかですね。」

野上氏「総研のセミナーは、講義が終わったあとに梶さんの質疑応答があるのが他と違って面白いです。人から来た質疑を取り上げるところも良いと思っています。社長が言ったように他社の成功例を踏まえた会社のセミナーもあるとさらに面白くなると思います。」

ありがとうございます。今後の参考にさせていただきます。

 

下写真:社内の風景

お話を伺った方

株式会社アミックス代表取締役社長 末永照雄氏

昭和31年8月2日、東京生まれ。
上智大学在学中、実家である不動産会社の手伝いを機に不動産事業をはじめる。

大学卒業後、株式会社アミックス入社。
会社経営に参画しながら、独自の視点で不動産投資を展開し、成果をあげる。現在はその豊富な知識と経験をもとに、投資や経営のアドバイザーとして、セミナーでの講演や相談会など積極的に活動中。

株式会社アミックス社長室室長 野上卓也氏