新潟県を拠点に不動産賃貸業を手がける 田中 壮一 氏にインタビューさせていただきました。
田中氏は昭和53年に新潟市に拠点を構える信濃土地 株式会社を創業されています。現在は同社の代表取締役会長となり、新たに有限会社 信濃不動産を創設、 社長就任後、6年目で長岡市内の地域一番店を目指されています。この度、田中氏の仕事への想いや、その背景、そして今後の野望についてお話いただきました。
はじまりは農家だった
Q.不動産業界に入る前はどのような業界で働かれていたのですか？
不動産会社を始める前は、農家をしてました。私の家系は、もともとは実家が農家だったんです。10代から働いて、4年間ほど農業をしていました。当時は、次から次へと農機具がたくさん出てきた時代で、農家の売り上げのほとんどを農機具が占めてしまうような状態でした。なので、冬の季節は様々な業種にアルバイトしていました。
国の減反政策を境に、農家から測量会社に移ることになり、そこで6年半勤めていました。所沢に転勤することになったので、それを機に退職し、29歳の時に信濃土地を創業しました。
顧客、ノウハウ０からはじめた不動産業
Q.信濃土地を立ち上げた際はお客さんはいたのですか？
信濃土地をはじめたときは、お客さんどころか、社員はもちろん、不動産会社の働き方やノウハウもありませんでした。最初は本当に必死で、妻や子供を守るためにがむしゃらに働きました。 不動産会社の働き方もわからなかったので、参加できるセミナーや勉強会は全部参加して、他の企業さんから学べるものを吸収して、なんとか会社を回してきました。
「0スタート」だったので、大変なこともたくさんありましたが、大切なことが学べました。
Q. 田中社長が仕事をする上で大切にしていることは何ですか？
私が働く上で常に感じ、思っていることは「仕事から逃げない」ということです。これは、当たり前のことですが、人間ですので、なかなかできない方も多いと思います。
会社を創業した当時、お客さんもノウハウも0だったので、来店してくれるお客様に本当に熱を込めて対応しました。そこでの縁もあり、現在、信濃土地や信濃不動産では、リピートやお客様からのご紹介を本当に多くいただいております。ですので、私は「仕事から逃げず、縁を大切にする」ことを常に意識しています。
Q.信濃不動産を始める際はどのような苦労がありましたか？
信濃不動産はもともとあった企業で、当時の代表から頼まれて継承した会社です。この会社を始めるときに、「絶対に長岡で一番の会社にする」という思いで始めました。
しかし、信濃不動産を立ち上げた当初、年間の赤字が800万円近くあり、2年間で1500万円の赤字がある状態でした。ですが、必ず一番店にするという想いで試行錯誤を重ね、2年後には300万円の黒字化に成功し、管理戸数も200戸から500戸以上まで伸ばしました。
黒字化に繋がった大きなきっかけは、店舗を移転したことです。
まわりの人達からは、「ただでさえ赤字なのに移転するんですか？」と止められましたが、絶対に長岡で一番にするという熱意で店舗移転を押し切りました。新店舗を国道沿いに移したことで、来店数が格段に増えて無事黒字に転じました。
採用に関しても当時苦労しました。もともと社員もいなかったので、採用活動も積極的に行いました。弊社では不動産経験のない人材を積極的に入れています。私も不動産経験をしていない状態でここまできたので、必ずできる！と思っています。なので、経験の有無問わず社員を採用しています。
全管協総研への感想と今後期待すること
Q.全管協総研の使い勝手やこれから期待していることはありますか？
今は管理・仲介・WEBなどの全般の業務をサポートしていただいていて、非常に助かっています。
おかげさまで、1店舗当たりの賃貸の売り上げは長岡で一番になりました。
私としては、「0から始めてここまで来た」とは思っていないです。「今管理物件がいくつだから、次はいつまでに1000戸に行こう」という考えで、もっともっと上を目指してしまう性分ですので、まだまだ満足していません！ですので、次のステップは、現在より更に上昇志向の社員をどんどん増やしていけたらと考えています。
全管協総研の皆さん、今後ともよろしくお願いいたします！！
今後の野望
Q. 今後の野望などはございますか？
全管協総研さんのサポートもあって、分業体制も整ってきたので、次は「管理物件数3000戸」を実現させたいです。そして、趣味のゴルフは現状維持で。笑
ありがとうございます！ぜひ実現させましょう！
〇 生年月日：1948年03月21日
〇 趣味：ゴルフ ・農業
