鹿児島県鹿屋市に拠点を構える株式会社メモリー不動産 代表取締役 宮田 直宜氏にインタビューさせていただきました。
現在は、新規出店や管理拡大など積極的に取り組まれるメモリー不動産様ですが、過去には人材について頭を抱える日々が続いていました。今回は宮田氏がどのように人材問題に取り組み、業績アップを実現されているのか、そして今後の野望についてお伺いしました。

不動産業界との出会い

Q.この業界に入ったきっかけをお聞かせください

私は鹿児島県志布志市の出身で、父が不動産業を営んでいました。私が業界に入ったのは20代のころ、福岡にある大手不動産会社に入社したことがはじまりでした。
そこで、バリバリ働いて貴重な経験を積ませて頂きました。
その後は福岡での経験を活かし、鹿児島の父の会社に勤め、平成20年に事業承継をした後に独立しました。平成23年にはアパマンショップにフランチャイズ加盟しました。

Q.振り返ってみて最も苦労されたことはなんでしたか?

やはり、人に関する悩みは尽きませんでしたね。特に私と社員とのモチベーションの差をすごく感じました。福岡でお世話になっていたころは私含め周りもバリバリ働く方が多かったので、この差には驚きました。
とは言っても、売上を伸ばさないといけませんので、チラシやオーナー様への訪問など様々なアプローチで管理拡大を図りました。しかし、これについて来れる人材は当時はおらず、本当に社員と自分のギャップに悩む日が続きました。
離職も多く、早ければ1日、長ければ2週間で辞めるようなこともありました。
社員が18名から半分辞めて9名で対応した時期もあれば、4名まで減り一番少ないときは私自身も受付に立ち営業した時もありました。

成長への転機

Q.どのようにして人材問題を打開されたのですか?

人の問題はなかなかすべて解消することはありませんが、常にコミュニケーション不足が課題でした。そのため、社員の声や外部の方からのご意見を参考にさせていただくことで、「社員ごとに業務量が異なっている」「幹部・リーダー格にもスキルの差がある」など様々な問題が浮かび上がってきました。
そこで、全ての社員が満足して働ける環境を作るために福利厚生や評価制度をしっかりと整備し、業務の偏りなどの不平不満に対しても正面から改善に挑みました。
それによって、現在では離職率も低下し、採用状況も改善しました。

Q.売上を大きく伸ばされた要因について教えてください

WEBやキャンペーンでのアプローチに早く取り組めたというのが大きいと感じています。
5年以上前から他社がやっていなかったWEBに注力したこと。そして、分業を進め物件収集と掲載、営業で分け運用したことが売り上げを伸ばしました。本当に梶さんには感謝しています。
また、決起集会を再開したことも一つ刺激になったのかと思います。コロナの影響で3年実施していなかっのですが、再開したことで社員全員のモチベーションを上げることができました。それによって2023年もアパマンショップ様から賞を頂くことができました。

社員数を急増させた採用戦略

Q.最近順調に採用もできているとのことですが、具体的に何をされたのですか?

福利厚生や評価制度について改善できたことが大きいですが、採用方法を変えたことが一番の変化です。
今までは有名な採用媒体に20万円ほど投資して人材を確保するという方法でしたが、なかなかかけた金額に対して成果が出ないことが多くありました。そこで、梶さんからYADOCAREEをご紹介していただき、不動産会社に特化した内容で求人を運用していただけたことで昨年は9名採用することができました。
今後も新規出店も考えているので計画的に採用していきたいと考えています。

全管協総研への要望

Q.全管協総研に求めていることはありますか

今後も人材に関する課題は出てくるかと思いますので、都度ご相談させていただきたいです。
また、社内のコミュニケーションの方法や、今後の業界動向など幅広く情報交換できることを望んでいます。

今後の野望

Q.今後の野望を教えてください。

やはり、「新規出店」そして「管理拡大」です。その他では、異業種を取り入れた新たなことも視野に入れています。
その上で、全ての社員が満足して働ける環境を作り続ける。これが私の野望です。

全管協総研「ありがとうございます!ぜひ一緒に実現させましょう!」

お話を伺った方

株式会社メモリー不動産 代表取締役 宮田 直宜氏

新規店舗の出店や鹿児島エリアでの管理拡大を進める株式会社メモリー不動産。人口10万人の鹿屋市で管理戸数は2500戸超、管理物件の入居率は平均96%と圧倒的実績を誇る。